なぜ高血圧になる?疑問をズバッと解決!

CONTENTS

高血圧は、安静にしているときに血圧が高すぎる状態が慢性化していることをいいます。
具体的には家庭で安静時に測って、最高血圧が135mmHg以上、あるいは最低血圧が85mmHg以上、また医療機関で測った場合は、最高血圧が140mmHg以上、あるいは最低血圧が90mmHg以上の状態が続くと高血圧だと診断されます。

高血圧になると、正常な血圧の人に比べ常に血管と心臓に負担がかかり、心疾患や脳卒中などのような重大な病気が起きやすくなります。
また自覚症状がなく症状がすすみ、重大な病気を引き起こすことからサイレントキラーとも呼ばれています。
高血圧の本当の原因を理解し、しっかりと予防と改善のための対策を行いましょう。

高血圧は世界から見ても日本人はなりやすい

塩分が多い日本食

日本人が欧米へ行って驚くのは、出される食事のボリュームの多さです。
逆に欧米の人が日本へきて驚くのは、出される料理のしょっぱさです。
日本料理に使われている塩の量が、欧米に比べ非常に多いということです。

たしかに日本人は世界の中でも塩分摂取量は多い方です。
厚生労働省による「平成28年度国民健康・栄養調査」によると、1日当たりの塩分摂取量は、男性10.8g、女性9.2g、平均9.9gとこの10年間は減少傾向にありますが、それでも世界のなかでは塩分摂取量の多い国(国別塩分摂取量ランキング4位、世界保健機構発表)になっています。

塩分の摂りすぎによる高血圧

塩の摂りすぎが高血圧の大きな原因であるとされていますが、塩を摂りすぎるとなぜ血圧が上昇するのでしょう。
それは、人は塩を取り過ぎるとのどが渇き、水分を飲みたくなりますが、これとおなじことが血管で起きているのです。
塩分は、塩素とナトリウムが結合したもの(NaCl)ですが、このうち血圧に影響するのはナトリウム(Na)です。
人の身体はナトリウムを摂り込むと、血液中のナトリウム濃度が上がり、これを薄めるため水分が必要となります。
そのため血液は、ナトリウム濃度を薄めるため水分をどんどん摂り入れ、その結果血液中の水分が増え血液量も増加します。
血管が膨張してパンパン状態になるのです。
また、摂りすぎたナトリウムを体外へ排出しようとして、心臓が頑張って血液を送り出すポンプの働きを強くします。

血圧は、血液のなかの水分の量と、心臓のポンプの働きによる圧力の2つの要素で決まります。
血管を通る血液が水分を摂りこんで多くなると、血管の壁はパンパンの状態で圧力をうけます。
また、心臓のポンプの働きが強くなれば、血液の流れが速く、また強くなり、血管の壁は圧力を受けることになります。
この2つの要素がかかわりあって血圧が上昇します。

血圧が高い状態が続いていると、血管がだんだんと傷んできます。
例えば腎臓にも毛細血管が張りめぐらされています。
血管が傷んでくると、血液の流れが悪くなり腎臓の機能が低下し、老廃物を体外へ排出しづらくなってきます。
すると心臓が、老廃物を排出しようと余計に頑張ってポンプの働きを強めることになり、これでますます血圧が高くなります。

日本人の食習慣

また、日本人の塩分摂取量が世界の中でも多いのは、食習慣によるものでしょう。
日本人は長い間、味噌、醤油、漬け物、塩漬けなど塩分を使って食べものを保存してきました。
これには大昔から日本人が、塩分を使って血圧を正常に保ってきた人種であったからだ、という面が指摘されています。

一方欧米の人たちは、昔から塩分ではなく「レニン・アンジオテンシン系」と呼ばれるホルモンの働きによって血圧を正常に保ってきた人種でした。
このホルモンが働くと血管が締め付けられ、ゴムホースを引っ張って細くすると、ホース内の水圧が上がるのと同じように、血圧が保たれるようになります。

高血圧の原因は塩分の多い食べ物やお酒が関係している

日本の塩

高血圧の原因は、主に親から受け継いだものと生活習慣によるものの2つが考えられています。
親や親せきに高血圧の人がいれば、自分も高血圧の因子を持っている可能性が高く、なりやすい体質といえます。
他の病気、例えば痛風が高血圧を引き起こすこともあるので注意が必要です。
日常生活において病院で人間ドックなど健康診断は積極的に受診したり、定期的に血圧をはかることなどを心がけ、十分な注意が必要です。

もちろん高血圧の因子を持っていない人でも安心はできません。
悪い生活習慣を続けていれば、それが原因で高血圧になってしまうことも十分あります。
生活習慣の中で、塩の摂り過ぎが大きな原因であることはよくいわれていることですが、お酒は高血圧にどのような関係があるのでしょうか。

飲酒と高血圧の詳しい関係

お酒と高血圧の関係は複雑です。
昔から酒は百薬の長といわれているように、適度に飲めば血圧をさげる効果がありますが、過度の飲酒は血圧の上昇を促進してしまいかねません。

お酒が血圧をさげてくれるのは、アルコールを摂取すると、血管が拡張し血液の流れがよくなり血圧が下がること、お酒には血圧上昇の原因であるストレスを解消する働きが強く、血圧を下げる効果があること、お酒には善玉コレステロール(HDL)を増加させ、身体に溜まった古いコレステロールを肝臓に送る働きがあり、動脈硬化を予防する効果があること、などがあります。

しかしこれらの効果は、あくまでも「適量の飲酒」という条件があります。
いくら高血圧を改善する効果があるからといっても適量以上の飲酒は、逆効果になり血圧を一気に上げてしまいます。
このバランスが一番むつかしいところです。

適量の飲酒とは、いったいどれ位の量なんでしょうか。
アルコールを30ml飲むと、血圧が3mmHgあがるとされていて、これが適量の目安と考えられています。
アルコール30mlは、日本酒では1合、ビールでは大瓶1本、ウイスキーではグラス1杯、ワインではグラス2杯を飲めば摂取する量です。

フラッシング体質の人

またお酒を飲んで赤くなる人は注意が必要です。
お酒を飲んで赤くなることを「フラッシング」といいます。
日本人をはじめ東アジアの約半数の人が「フラッシング」体質だといわれていますが、アルコールの代謝にかかわる酵素(アセトアルデヒド)の働きが弱い体質です。

「フラッシング」体質の人は、お酒を飲むと、二日酔いになりやすい、顔があつくなる、脈が速くなりドキドキする、頭痛や発汗、めまい、眠けをもよおすことが多いようです。
このタイプの人は短時間のうちに急激な血圧上昇が危惧されるので、注意が必要です。

またお酒を飲むときに、味の濃いおつまみを食べることが多いですが、これも血圧を上昇させる原因になります。
お酒を飲む量に比例しておつまみを食べる量も増え、それが原因で塩分を摂り過ぎて血圧が上がってしまうことがあるからです。
飲むときはお酒だけでおつまみは食べないひとは、塩分の摂取の心配はありませんが、糖質の摂り過ぎになって、これもよくありません。

その他にも高血圧の原因はある

煙草

高血圧の原因は他にもあります。
血圧が高くなる主な原因として考えられているのは、塩分の摂り過ぎ、お酒の飲みすぎ以外に、タバコ、ストレス、肥満などがあります。
それぞれの原因について見ていきましょう。

タバコ

まずタバコは、血圧を高くする原因となっています。
タバコの煙に含まれている「ニコチン」「一酸化炭素」が血圧をあげ動脈硬化をすすめます。
「ニコチン」は交感神経を刺激し、血圧が上がり、脈拍も早くなります。
一服のタバコで、最高血圧が20mmHg、最低血圧が10mmGh上がること、また心拍数も20前後増えることがわかっています。
また一酸化炭素が、血液中の酸素不足をおこし、血管や心臓に負担をかけています。

喫煙者と非喫煙者を比較すると、喫煙者の方が全身にわたって血管が硬化している傾向が強く表れます。
そのため血管が詰まったり、硬くなって心筋梗塞など突然死のリスクが、非喫煙者の5~10倍になっています。
脳梗塞、肺がん、足の血管が細くなるリスクも高く、タバコは百害あって一利なしといわざるを得ません。

ストレス

つぎにストレスも高血圧の原因となります。
現代人にはストレスは避けることのできないものです。
このストレスを甘く見てはいけません。
ストレスが血圧の上昇の原因となることは明らかなことで、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす恐れも指摘されています。

ストレスは、自律神経に強い影響を与えます。
自律神経は24時間、生命維持のためずっと働いている神経で、自分で意識してコントロールできません。
自律神経には、昼や活動しているときに働く「交感神経」と、夜や安静時に働く「副交感神経」の2種類があります。
ストレスがたまると交感神経を刺激し、大量のアドレナリンが分泌され興奮状態になります。
そうすると心拍数が増え循環する血液量が増えることになり、血圧が上昇します。

肥満

次に、肥満は血圧を高くする原因です。
肥満を解消することは、減塩するのと同じくらい血圧を下げる効果があるといわれています。
肥満には、「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」の2つのタイプがあります。
血圧が高くなりやすいのは、「内臓脂肪型肥満」です。

このタイプは、脂質で血液がドロドロになっていて、心臓に大きな負担がかかり血圧があがります。
また、全身の細い末梢血管が常に圧迫されていることも、血圧が上昇する原因となります。
これらは、心疾患や動脈硬化など心臓や血管の病気を発症するリスクがあります。

肥満になると、血液中の余分な糖分を分解するのに大量のインスリンが必要となるため、交感神経が刺激され血圧が上昇します。
また、インスリンの働きで脂肪の摂りこみ作用が過剰になることで血管壁に脂肪が分厚くついて動脈硬化になり、ますます血圧をあげる悪循環になります。
高血圧と高脂血症が引き起こす合併症は、血管に深刻なダメージを与え、命にかかわるような重大な病気へつながるケースも決して珍しくありません。

高血圧の治療法

高血圧は、治療せずにそのままでいると動脈硬化を促進し、心筋梗塞や狭心症、脳卒中など命にかかわるような深刻な病気を引き起こす危険性がある病気です。
病院で高血圧と診断されたら、具体的にはどのような治療を行うのでしょうか。

高血圧の治療は、大きく分けると「生活習慣の改善」と「薬物療法」があり、「生活習慣の改善」が基本になります。
また、血圧をどこまで下げればいいのかは、年齢や合併症の有無によって変わってくるので医師と相談して目標値を決めるようにしましょう。

生活習慣の改善のなかで、最も重要なのは「食事の改善」です。
食事の改善は、ズバリ減塩です。
日本人の1日当たり塩分摂取量は平均約10gですが、これを1日6~8gを目標にして行きます。
塩分は、すべて「塩」から摂っているのではなく、半分は加工食品に含まれている塩分です。
また、味噌,醤油、ソースなど食べ物の調味料に含まれる塩分もあります。
1日の塩分摂取量を6~8gとするには、次のことを実行しましょう。

加工食品を控えめにしましょう
調味料を控えるだけでなく、加工食品を控えることで塩分摂取量を少なくすることができます。

汁ものは1日1杯以下に、つゆは残すようにしましょう
みそ汁、すまし汁、洋風のスープ類などは、通常おわん1杯で約2gの塩分が含まれます。
具だくさんにしたり、量を7分目位にする工夫をしましょう。

めん類も1日1杯以下にして、できる限りつゆは残すようにしましょう
うどんやそばなど和風めん類では、1人前で塩が4~5gも含まれています。
ラーメンは、それより多く1人前で7~8gの塩を含んでいます。
つゆを飲まないつもりでも、めんと一緒に半分は口に入るので注意しましょう。

新鮮な食材で料理しましょう
食べ物を料理する時、塩分を含んだ加工食品ではなく、新鮮な食材をつかって塩分をおさえる工夫をしましょう。
また、レモンやかぼすなど柑橘類を味付けに使うと、減塩の効果があります。

酸味や香辛料、香味野菜をうまく利用しましょう
酸味や香辛料(わさびや唐辛子、コショウなど)、香味野菜(ハーブ、しょうが、ネギ、しそなど)をうまく使えば、おいしく減塩することができます。

またカレーや辛子は、血圧に影響しないので、味付けに使えます。
野菜や果物は毎日食べるようにしましょう
野菜や果物には、カリウムが含まれています。
カリウムには血圧をさげる効果があるので、毎日とるようにしましょう。
牛乳を毎日飲むようにしましょう
牛乳には、血圧を下げる効果のあるマグネシウムやカリウムが含まれています。
毎日、コップ1杯から1杯半は飲むように心がけましょう。

食べ過ぎに注意しましょう
太っている人は、やせるだけで血圧が下がります。
太っている人は、食事の量を減らしてぜひ減量しましょう。
タバコやお酒はやっぱり高血圧に悪影響|h2
生活習慣の改善で、次に大事なのは禁煙です。
タバコは、高血圧にとって百害あって一利もないものです。
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は、動脈硬化をすすめ、心臓や血管に負担をかけます。
高血圧と診断されたら、禁煙しましょう。

また、お酒の飲みすぎも注意してください。
高血圧を改善するには、バランスのとれた食生活と適度な運動を習慣づけることを心がけましょう。
それでも効果が認められないとき、また糖尿病や臓器障害、心血管障害など合併症があるときは、病院で相談して必要ならば血圧を下げる効果のある治療薬を使いましょう。

薬物療法の場合は血圧を下げる効果のある治療薬を使用します。
治療薬にも様々な種類があり、病状によって処方されるものが異なります。
たとえば、インデラルというプロプラノロール塩酸塩成分を含む治療薬はβ遮断薬と呼ばれ、交感神経のアドレナリン作用性β受容体を遮断することで、心拍数や血圧や心筋収縮力を低下させる働きをします。
ほかにもアダラートというカルシウム拮抗薬や、ニューロタンというアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)も存在します。
また、これらの治療薬の中にはジェネリック医薬品が作られているものもあります。
ジェネリック医薬品は病院で処方される以外に、通販サイトで安く手に入れることができます。
高血圧に効くインデラルのジェネリック医薬品など、通販サイトでは数多くの治療薬を取り扱っています。
ご自身の症状と照らし合わせてジェネリック医薬品を探してみるのはいかがでしょうか。

最新記事New Posts